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家づくりブログ

大工のひとりごと

木材が足りない”ウッドショック”~浜松市で高気密高断熱の家を建てる・大工米サ~

2021-06-27
カテゴリ:キャンペーン情報,住まいのこと,暮らしについて
輸入に頼りがちな木材の供給はもとに戻るのか
北欧風の規格住宅"TRETTIO"を建てる浜松市の工務店・大工米サです。
木材が足りない!と言われてしばらくたちますが、10月くらいには供給が戻ってくるという予測もあるようですね。値上げをしたハウスメーカーさんもあるようですし、早く元に戻ってくれるといいのですが…。さて、今回は「なぜ木材が足りないのか」という疑問から、日本の林業の現状まで少しづつ見ていきたいと思います。

まず、木材不足は”アメリカの住宅着工棟数が増えた”ことに端を発しています。これは新型コロナ禍による経済へのダメージを軽減すべく行った金融緩和策によって、住宅ローン金利が低下したことによるものです。そもそもこれは木材の流通にも原因があるとも言われており、新型コロナウイルスが広まって”もう不況になりそうだし、住宅はしばらくみんな買わないんじゃないかな??”と判断した木材市場は、ゆるゆると減産していくことになったのです。

ところがところが…みなリモートワークなどで家で過ごす時間が多くなり、折しも住宅ローン金利が低い…家を建てようか!となったのですね。それは大変です。
もちろんアメリカで木材は足りなくなります。欧州産、カナダ産、どれも供給が間に合わず、値段は高騰していきました。

困ったのは我々日本の業者です。日本の建築は約44%が木造建造物ですし、大手ディベロッパーさんもビルなどの木質化も進めようとしていた矢先のことです。需要はいつもに増してあるんですけど…。じゃあ国産材を使えばいいんじゃない?というお言葉も聞きますが、日本の木材自給率は【約30%】。70%は輸入材なんです。

じゃあもっと生産すれば…いやごもっとも。。確かに日本の国土の70%は森林と言われていますね。しかしそうもいかないんです。
今まで長い間、外国産に押されて縮小し続けて生産能力が小さくなってしまった木材の生産業者が、急に人を増やすことができるでしょうか?
さらに、もっと根本的な問題もあります。国産の木材が売れなくなり、小量しか生産しなくなったことで、間伐もせずに手を入れていない人工林が増え、どんどん廃れていってしまっていました。今から安定的に伐採できるようにするにはあと何年かかるでしょうか??

このように、緊急時には”地産地消”というものの大切さを感じます。多少高くても国産材を使い続けていれば、今回のようなことはなかったかもしれないのですから。逆に輸出ができたかもしれません。しかしながら…我々には、お客様にはできるだけリーズナブルに家を建てて欲しいという想いもあります。これは本当に難しい問題です。

最後に、ウッドショックは一時的なものだと考える方が良さそうです。アメリカでは経済が再開して、米連邦準備理事会・FRBは「金利上げの前倒し」をにおわせていますので、今の着工棟数増の反動で来年・再来年には住宅着工棟数が今までよりも少なくなる可能性もあるでしょう。

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